【自由が丘ライター提供】
おしゃれなショップや美味しい飲食店が立ち並び、多くの人々が行き交う洗練された街・自由が丘。
実はこの街の真ん中には、かつてこの辺りがのどかな農村地帯だった時代から歴史をともにしてきた「熊野神社」があります。
今回は、地元の人々から大切にされてきた、自由が丘・緑が丘一帯の鎮守「熊野神社」で2026年9月5日(土)・6日(日)に行われた例大祭をレポートいたします!
お祭りの間は、いつものおしゃれな通りに屋台や露店、各店の特設ブースが並び、街全体が活気あるお祭りモードに包まれて大盛り上がり。
境内でのお清めや参拝の流れ、奉納大神楽のほか、子どもたちが喜ぶお祭りの屋台まで、ご紹介いたします♪

令和八丙午年/熊野神社/九月五日(土)六日(日)
【例大祭】
■御奉納受付
受付場所・・栗山久次郎翁銅像前(どなたでも御奉納頂けます)
御奉納いただいた方のお名前は、大祭期間中、奉納板に掲示いたします
五日(土)六日(日)午前九時頃より午後五時頃まで
■祭典(本殿)
六日(日)午前十一時斎行
■神幸祭
祭典の後 六日(日)午後一時より渡御
■連合渡御神輿
商店街を御神輿渡御※稚児行列あり
■目黒囃子(神楽殿)
五日(土)午前十時から午後四時頃
■奉納大神楽(神楽殿)
五日(土)午後六時から午後八時頃
■奉納太鼓・奉踊(神楽殿)
六日(日)午後二時半から午後三時頃・夕刻
■屋台
五日(土)六日(日)両日午前十時頃から午後九時半頃まで
※やむを得ず変更の場合はご了承くださいますよう宜しくお願い申し上げます
熊野神社社務所

自由が丘の街中にある「熊野神社」。正式名称は「熊野神社」ですが、全国各地に同じ名前の神社があるため、「自由が丘緑が丘・熊野神社」と呼ばれることもあるそうです。
現在の自由が丘・緑が丘一帯の鎮守として、地域の人々から大切にされてきた神社です。
今ではお店が立ち並び、ファッションとグルメの賑やかな街・自由が丘ですが、この辺りはかつて「谷畑(やばた)」と呼ばれるのどかな農村地帯でした。
「熊野神社」も「谷畑の権現さま」と呼ばれ、昔から地域の人々の信仰を集めていたといいます。
熊野神社に祀られている御祭神は、次の三柱です。
速玉之男尊(はやたまのおのみこと)
伊弉冊命(いざなみのみこと)
泉津事解之男尊(よもつことさかのおのみこと)
いずれも「熊野信仰(くまのしんこう)」と深く関わる神様です。
「熊野信仰」と聞いても、あまりなじみがない方もいるかもしれません。
「熊野信仰」とは、和歌山県から三重県にまたがる紀伊半島南部の聖地「熊野三山(くまのさんざん)」を中心とする、独自の宗教信仰です。
「熊野」とは現在の和歌山県にある地域で、熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社の3つを合わせて「熊野三山(くまのさんざん)」と呼びます。
「熊野三山」の神々を信仰する「熊野信仰」は古くから広まり、鎌倉時代には武士だけでなく庶民の間でも熊野を訪れる「熊野詣」が盛んになりました。
「熊野神社」がいつ創建されたのか、正確な年代はわかっていません。一説では鎌倉時代以前からあったと伝えられています。
鎌倉時代には現在の目黒地域からも「熊野」を参拝した記録があり、この時代に地元の人々が熊野へ赴き、「熊野本宮」の御神霊(ごしんれい)を受けてこの地に祀ったと伝えられています。
※御神霊(ごしんれい)とは、神様の霊的な存在を指す言葉です。分霊とは、神様の御神霊を別の神社などにお迎えして祀ることをいいます。
ろうそくの火を分けることにたとえて説明される場合もあります
つまり、遠く離れた「熊野」を信仰していた地域の人たちが、その神様を自分たちの暮らす土地に迎えたことが、自由が丘の「熊野神社」のはじまりとされています。
現在の自由が丘周辺は、かつて「谷畑(やばた)」というのどかな地域でした。江戸時代の1762年に作られた「衾村絵図(ふすまむらえず)」には、「熊野神社」が「熊野大権現」と記されています。
当時は地名にちなんで「谷畑の権現さま」と呼ばれていました。
※「衾村絵図(ふすまむらえず)」とは、江戸時代に描かれた、現在の東京都目黒区の南西部(自由が丘、碑文谷、八雲、柿の木坂周辺)にあたる「衾村」の古地図・絵図のこと。
※「権現(ごんげん)」とは、仏や菩薩が人々を救うために、仮に神の姿をとって現れたものとする、神仏習合の考え方に基づく呼び名です
1796年には本殿と拝殿が改築され、さらに1814年にも改築された記録が残っています。
また、江戸時代に編纂された『新編武蔵風土記稿』にも「熊野社」として記録されており、地域の人々によって守られていたことがわかります。
その後、1889年に「碑文谷村(ひもんやむら)」と「衾村(ふすまむら)」が合併して「碑衾村(ひぶすまむら)」が誕生すると、この一帯は「碑衾村谷畑」となり、「熊野神社」は引き続き地域の鎮守として信仰されました。
境内には、かつて「碑衾村(ひぶすまむら)」の村長を務めた「栗山久次郎(くりやまきゅうじろう)」の銅像があります。
栗山久次郎は村長を長く務め、その後は衾西部耕地整理組合の組合長として、この地域の耕地整理に携わりました。
栗山久次郎は、現在の自由が丘周辺が住宅地として発展する過程にも関わった人物です。
その銅像は、今も熊野神社の境内に残されています。
今の自由が丘からは少し想像しにくいかもしれませんが、かつてこの辺りは「谷畑」と呼ばれた農村でした。
熊野神社の歴史をたどってみると、自由が丘という街が生まれる前から、この土地とともに歩んできた神社であることがわかります。
「参考文献・参考サイト」
●2015-2026 御朱印・神社メモ
URL(https://jinjamemo.com/)
●宗教法人東京都神社庁公式ホームページ
●フリー百科事典「ウィキペディア(Wikipedia)」
●【公式】自由が丘緑が丘・熊野神社Instagram
自由が丘駅正面口から徒歩約5分、「自由が丘緑が丘・熊野神社」への行き方はわかりやすく、好立地です。
今回は「女神通り」から歩いてみます。
自由が丘駅正面口を出て右折して、「女神通り」に入ります。右手に「自由が丘デパート」、左手に「JIYUGAOKA MUSE SQUARE(自由が丘ミューズスクエア)」があります。

そのまましばらく直進します。

左側5本目の道を左折し(右側は東急東横線の踏切となります)、「ヒルサイド通り」に入ります。

少し真っすぐ歩けば到着です。

■御神輿渡御(おみこしとぎょ)

お神輿(みこし)が、神社を出て商店街を巡ります。
■手水舎
境内に入り、まずは手水舎で心身を清め、参拝の準備を整えました。


■拝殿参拝


拝殿にて厳かにご挨拶し、参拝を済ませました。お祭りも佳境ということもあり、境内には長い列ができていました。
■境内社・伏見稲荷神社参拝

拝殿で厳かに参拝を済ませたあとは、境内社・伏見稲荷神社へ。
こちらは、お祭りで賑わう拝殿の参拝列から少し離れた場所にあり、静かで神聖な雰囲気が漂っています。
また違う雰囲気を感じながら手を合わせました。
■奉納大神楽(神楽殿にて)
神事として奉納される伝統芸能に観客も釘付けです。

■子どもも喜ぶ!ゲームにグルメに★お祭りの醍醐味♪屋台!








■自由が丘の街がお祭りモード!臨時屋台や露店も!
境内の外にもお祭りの賑わいが広がっていました。
「ケールの王様」やイタリアンレストラン「トラットリア・ブーカ・ジュンタ(Trattoria Buca Junta)」の店頭には特設ブースが設けられ、美味しそうなドリンクを販売する屋台も並んでいました。





自由が丘に本店を構える「黒船(QUOLOFUNE)」。公式サイトでは、『「真」の味を、「真」の心で。』をコンセプトとして掲げています。
シンプルでありながらも素材や製法はもちろん、デザインにまでこだわったお菓子づくりが魅力です。
毎日丁寧に職人さんにより手作りされる看板商品は、なんといってもしっとりとした口あたりの「黒船カステラ」。
そして、黒糖の風味がふんわり広がるもちもちの皮の「黒船どらやき」です。白と黒を基調としたモダンなパッケージも、洗練されていて目を引きます。
ご家族やご自分へのおやつタイムに、また、大切な方への贈り物やちょっとしたギフトにも最適です。
「黒船/自由が丘本店」は工房・カフェ併設となっており、2階は、本店限定のオリジナルカフェ「cafe COCOOCEN(カフェコクセン)」になっています。
素材にこだわったお菓子を美味しいお茶やコーヒーとともに味わうことができます。
自由が丘散策のひと休みに、ぜひ立ち寄ってみてください。

「HITOWAN(ヒトワン)自由が丘店」は、公式ホームページによると、わんちゃんや猫ちゃんの健康を考えた日本発の犬猫の手作りごはん・ドッグフード・キャットフード専門店です。
現在、東京・神奈川・大阪に全7店舗展開されており、「HITOWAN(ヒトワン)自由が丘店」は全店舗のなかでも一番広い売り場面積、たくさんのアイテムが揃っています。
自社キッチンで毎日手作りしている冷凍のキューブ型ごはんや、素材の栄養をそのまま閉じ込めたフリーズドライなど、愛犬・愛猫の好みに合わせて選べます。
「ごはんを食べてくれない…」という偏食のお悩みも解決できるかもしれません。
さらに店内では、「moncheri(モンシェリ)」や「citydog(シティドッグ)」といった人気ブランドの可愛い商品も充実しています。
わんちゃんやねこちゃんを飼われている方は、自由が丘のお散歩がてら、ぜひ訪れてみてください。



現在の自由が丘は、古くから愛される老舗と洗練された最新のショップが共存し、街のあちこちで新しい変化が生まれ続けている活気あるエリアです。
そんな街の真ん中で、長い歴史とともに受け継がれてきた「熊野神社」の例大祭。
開催期間中は、いつも多くの人々が行き交うお買い物通りから境内の奥にいたるまで、賑やかでお祭りモードに包まれ、街全体が盛り上がりを見せていました。
時代とともに進化を続ける自由が丘の変遷と、地元の方々によって大切に守られてきた伝統が、特に感じられる特別な機会となっています。
お祭りの熱気を楽しめるのはもちろん、普段の熊野神社も厳かな雰囲気に包まれています。
緑豊かな境内で静かなひとときを過ごせる場所ですので、ぜひ皆さんも足を運んでみてください。

| 所在地 | 〒152-0035 東京都目黒区自由が丘1-24-12 |
| TEL | 03-3717-7720 |
| FAX | 03-3717-7928 |
| 開所時間 | 平日 9時半より16時 土日祝日 9時半より17時 |
| 閉所日 | 月曜日/但し一日24節気祝日は開所して翌日閉所 |